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日本一の薬木「森の巨人たち百選メグスリノキ」の雄国山麓からブログ発信中!田中雅人喜多方市議 1級建築士 飯豊の山の案内人 Eメール miyabi-7@plum.plala.or.jp
by まさとチャン
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---老農民が怒る(その2)



老農民が怒る


前田新(まえだあらた氏)-----(萌・第2号に掲載---文芸サークル「萌」の会)


<昨日のブログにつづいて>

政府の自衛隊イラク派兵の閣議決定がなされる数日前にイラクにおいて二人の日本人外交官が何者かによって狙撃され亡くなった。その報道は奇異を極めた。アメリカ軍はその状況を車を止め、買い物に立ち寄ったところを狙撃されたといった。さらにその時間は午後5時以降であると。しかし、その一日後、外国のメディアはそのことが事実と異なることを報じた。しかも近くにいた複数のイラク人目撃者の証言と現場にいったイラク警察官の発表をもとにしたものである。外国のメディアは殺害現場の写真まで流したという。
事件直後、わが国のメディアの特派員のそれらについてのいくつかの断片的な報道があった。が、ピタリとなくなり道路脇に残された轍の跡と狙撃された四輪駆動車の写真、アメリカから提供された三枚だけとなった。
そしてアメリカ軍は報道の誤りを訂正した。
事件当日、イラクの警察も現場検証から除かれ、収容された病院からも死者は直ぐに基地へ搬送され、すべてはアメリカ軍によって処理されている。現場に残され銃弾も何一つ残されていない。なのに何故、アメリカ軍はこのような事実と異なる発表をしたのだろうか。事件発生の実際の時間の午後一時を午後五時以降にしたのは、単なる誤りなのか。
二人が向かった会議はアメリカ占領軍が招集したもので、午後二時から行われている。
またもっとも危険な地域で行われる会議に、何故警護もなしで二人は向かったのか、外務省がイラクで使用している四輪駆動車は防弾処置がほどこされているが、今度の事件はその想定した銃の性能を上回るものといわれる。
それらの詳細はマスメディアから消された。
そして政府は外相はじめこの二人の死をムダにするなといい、その事件の調査はアメリカのCIAにまかせたという。自国の外交官が殺されてもその究明もしないで、それ!武装自衛隊の派遣とは出来過ぎていないか。
ベトナム戦争のときに戦争の終結をはかろうとしたケネディは暗殺された。オズワルドの単独犯行とされたが世界中の誰もそうとは思ってはいない。しかも犯人オズワルドは逮捕直前に射殺されて謎のままだ。日本の二人の外交官の死もCIAはフセイン政権の残党のイラク人によるものとするだろう。そうかもしれない。わが国の占領時に起こった松川事件や下山事件、白鳥事件などはいまだ謎のままだ。つい先日、ベトナム戦争で無差別的な北爆の口実になったトンキン湾事件はアメリカの謀略であったことがアメリカの機密文書の公開によって明らかになった。そこには日本の外務官僚の「うまくいった」というコメントまであったという。
昔も今もアメリカのCIAが世界中で何をしているか、イラクのフセイン政権もかつてイランに反米政権が出来たときにアメリカの傀儡としてつくられたが、言うことを聞かなかったから、ブッシュはその首をすげかえようとしたに過ぎない。
暮れのテレビでイラクへの「自衛隊派兵反対」を言って、即刻、外務省を首にされた元外務官僚がイラクへの自衛隊派兵は、国内問題で憲法改正への既成的事実だと言った。まさしく当を得たものだろう。まもなく自民、民主、公明といった政党がそれを証明することになろう。
戦前の日本を幼年期に、戦後の日本を少年期から生きてきて、いま晩年にいる。小泉らの政治思想が国民を騙すということでは、戦前と同じだ。憤激して糾弾する。

---老農民が怒る(その2)_b0092858_223377.jpg
飯豊連峰・飯豊山本山側
by tanaka-masato | 2008-11-17 22:11 | 平和と憲法のこと | Comments(0)
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