東電は汚染水対策として、地下水流入を抑えるための凍土(遮水)壁をつくると言うが、本当に大丈夫なのか、また専門家はどう見ているのだろう。
工法的には、全長1.5㌔㍍に1㍍間隔で深さ30㍍の穴を掘り、凍結管で周囲の土を少なくとも6年間凍らせ続ける・・・トンネル工事で一時的に使われてきた凍土壁の技術、しかしこれほど大規模に長期間凍結を続ける工事は例がなく不安要素が多いと言います。国費投入で319億円。
こうした工法について、地下水盆管理学が専門で福島県の廃炉安全監視協議会専門委員の柴崎福大教授は
「凍土壁は本当に凍るのか、どこまで効果があるのかわかりません。見えない部分が多すぎます。」「きれいに壁ができるのではなく、まだら状に凍るのではないか。先に凍ったところを地下水がよけるように通って抜け道ができて、いつまで経っても凍らないところができてしまうのでは」、と懸念を示します。
さらに日本陸水学会は、凍土壁に突然大きな裂け目が入る可能性や、水の動きによる土壌隆起が起きて建造物が傾く危険性など、「
より大きな事故を引き起こす可能性が高い」として他の工法を求める声明を発表しています。(しんぶん赤旗8/8に詳細)
安倍首相が言明した「原発事故はコントロ-ルされている」などは、全くの論外、ウソ極まれりです。
※スイス大使館では世界へメルトスルーした状況を下図のように説明、世界へ発信しています。安倍首相の説明と全く違うのです!
スイス大使館が公表した福島原発の現状概念図
(こうした説明をなぜ国はできないのか?)