8・TPPって?-----まさとの勉強部屋
<世界は食料不足で価格上昇。輸入食品で安全が脅かされる>
TPP参加による「安い食料品」の実現は、一時的には消費者のメリットになるかもしれません。しかし、食料の国際価格が急騰し、世界の食料不足が予測されるもとで、「安い食料品」の輸入がいつまでもできるとは限りません。メキシコやフィリピンなどで、安い食料が手に入るとして輸入を自由化し、国内生産を衰退させてしまった後、国民は輸入価格の高騰で食料が買えなくなり、暴動まで起きたのは記憶に新しいことです。このようにTPP参加は、目先の「安さ」と引き換えに、国民・消費者の生存基盤を根本から脅かすことになりかねません。
「安い食料品」の輸入は食の安全をも危険にさらします。近年の中国産冷凍ギョウザ事件、汚染米事事件など、食の安全を揺るがした事件の多くは、輸入食品にかかわって起きています。ポスト・ハーベストや食品添加物なども、長期の輸送や保管が避けられない輸入食品の宿命です。
これまでもアメリカ政府は、農薬や添加物などの基準の見直し・緩和を日本に再三せまってきており、TPP参加となれば消費者の安全・安心がさらに脅かされることになるでしょう。
内閣府の世論調査では
「外国産より高くても食料は出来るだけ国内で作る」と答えた人が90.3%に達しています。「外国産のほうが安い食料は輸入する方がいい」と答えた人は5.4%にすぎません。「食料自給率を高めるべき」と答えた人も90.7%です。
国民多数の願いが「安全な食料は日本の大地から」にあることはあきらかです。
(もう少しつづきます・・・10問10答パンフ)
磐梯山・2.22