東北の将来像・・・自分の頭でよおーく考えて見たい・・・
4年に一度の統一地方選が行われる今年、団塊世代(47~49年生まれ)の退職ラッシュが始まる。
東北からは集団就職などで50万人程度が転出したが、そのほとんどは東京周辺から離れそうにない。
都市の団塊が地方に何の変化ももたらさないまま、地元の団塊が2015年に現役を完全に退く。
その時、東北の産業や医療、教育、地方自治はどうなっているのか。また、地域を取り巻く問題について地方議員はどう考えているのか。
今夏創立100周年を迎える東北大学とともに、東北の将来像を探る。(東北6総局取材班)
■魅力的な都市ランキング・・・(2015年東北)
1 山形県 長井市 130.41
2 福島県 白河市 130.35
3 福島県 喜多方市 129.70
4 福島県 二本松市 129.03
5 宮城県 大崎市 128.98
6 山形県 東根市 128.95
7 山形県 米沢市 128.30
8 山形県 南陽市 128.04
9 山形県 新庄市 128.03
10 福島県 会津若松市 128.00
(三又・みつまた)
2015年、日本社会は一つの転機を迎える。経済成長を担ってきた団塊世代が生産年齢人口(15~64歳)から退場し、社会を支える側から社会に支えられる側に転じるからだ。総人口の5・3%を占める団塊の移動により、我々は65歳以上の高齢者が人口の4人に1人以上を占める超高齢化社会に直面することになり、社会を維持する上で試練の時を迎える。
東北地方も例外ではない。05年の国勢調査によると、東北6県の人口は963万4917人。このうち団塊世代は49万7764人。5・2%という大きな人口の塊が労働市場から外れる。その時、東北の経済社会はどういう姿になるのか。
かわむら・かずのり 慶大院博士課程単位取得退学。金沢大助教授を経て04年から現職。共著に「地方自治の実証分析―日米韓3カ国の比較研究」(慶大出版会)など。専門は政治過程論、地方自治。35歳。